高速道路を走る際には当たり前のように使っているETCカードですが、その普及率は今現在どれくらいかご存知でしょうか。
01 ETCカード普及率驚異の90%超え!
ETCカードの普及率は、2020年12月現在、92.9%となっております。
この数字にピンとこない方は、エアコンの普及率91%と比較すると、これはなかなかすごい数字だということことがお分かりになるかと思います。
猛暑が続くかと思いきや昨今の大変な降雪と、豊かな四季のある日本は裏を返せば暑さ寒さの両方に備えなければなりません。
そんな日本において、エアコンよりETCカードの方が普及率が高いということは、それだけわたしたちの生活になくてはならないものになっているということでしょう。
01-01 ETCカード普及率の内訳
驚異の普及率を誇るETCカードですが、その普及率は車種によって変わります。
車種 | ETCカード |
全車種平均 | 92.9% |
軽・バイク | 81.6% |
普通車 | 94.6% |
中型車 | 95.9% |
大型車 | 98.9% |
特大車 | 98.4% |
車種が大きくなればなるほどきれいに普及率があがっています。
大型車や特大車に関しては限りなく100%に近い数字になっており、なんとこれは日本の識字率にせまる数字です!
車種による差異はETC2.0になるとさらに顕著になります。
車種 | ETC2.0 |
全車種平均 | 23.9% |
軽・バイク | 4.4% |
普通車 | 17.0% |
中型車 | 44.9% |
大型車 | 77.4% |
特大車 | 75.6% |
ETC2.0では、軽・バイクが4.4%と一桁台なのに対して、大型や特大は70%を軽く超えています。
この差の理由には、ETCコーポレートカードの割引の違いがあげられます。
ETCコーポレートカードは、事業者ナンバー(緑ナンバー)かつETC2.0の場合、割引が通常のプラス10%になります。
大型や特大車両は事業者ナンバーが多く、大きな割引を受けるため、このように普及率が高いと考えられます。
02 ETCサービス開始から早や20年
2011年から一般運用がはじまったETCのサービスは、今年でちょうど20年になります。
1994年から研究開発がスタートした国家事業がここまで普及したのは、割引額もさることながら、やはりわたしたちの生活を便利にしてくれるものなのだといえます。
03 進化するETCカード
今やなくてはならないものとなったETCカード。
今後は高速道路の利用のみならず、様々な場面でETCカードを活用した決済サービスが見込まれています。
この流れは、2013年6月14日に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」で示された方針に基づき、国土交通省が駐車場等、高速道路以外の種瀬におけるETC技術の活用について検討し始めたことに始まります。
「世界最先端IT国家創造宣言」で示された方針とは、駐車場等、高速道路以外の施設でもETC等のITS技術が利用可能とする環境を整備し、利便性の向上を図ることにあります。
簡単に言うと、ETC技術を活用して、駐車場やフェリー、ドライブスルー、ガソリンスタンドなどでキャッシュレスにて決済できるというもの。
具体的に駐車場での活用方法はこのようになります。
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01 もちろん(!)ETCカードを車載器に挿入して駐車場へ
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02 駐車場の入り口では、通信ネットワークを用いて路側機で取得
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03 読み取った車両情報やカード情報を遠隔地に設置した情報処理機器に送信
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04 情報処理機器にて処理されることで自動でゲートが開き、その際にはスマホに入場メールが配信
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05 出口でも自動でゲートが開き、ETC決済でスムーズに出場
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06 料金は後日クレジットカード会社から請求
2030年度には完全ETC化へ、というニュースも耳にします。
日本の識字率を抜き、普及率100%になる日も遠くないかもしれません。
04 まとめ
エヌ・ビー・シー協同組合では、割引の高いETCコーポレートカードの他にも、ETC・UCカードの取り扱いがあります。
ETC・UCカードはもちろん法人名義での発行が可能ですし、クレジット機能はないため、安心して社員へお渡しできます。
高速料金の見直しや、環境の変化に合わせてETCカードを見つめなおす時期がきたのかもしれません。
少しでも疑問、不安点がありましたら、いつでもエヌ・ビー・シー協同組合へご相談ください。