高速道路を走行中、「ハイウェイラジオ ここから」の看板が見えると、AM1620kHzで交通情報が流れる——そんな仕組みに聞き覚えのあるドライバーも多いのではないでしょうか。
あの音声は、プロのアナウンサーがあらかじめ録音した「地名」「数字」「渋滞」「事故」といった数千種類以上の単語やフレーズをコンピューターがつなぎ合わせた合成音声です。同じ単語でも文章中の位置によってイントネーションを変えた録音データを複数パターン用意することで、自然に聞こえるよう工夫されています。
そんな、ドライバーのみなさんに耳なじみのあるハイウェイラジオが、新しいサービスに生まれ変わります。
ハイウェイラジオが、順次廃止へ
NEXCO東日本は2026年4月22日、中期経営計画(2026–2030)を発表し、ハイウェイラジオを順次廃止する方針を明らかにしました。
従来のハイウェイラジオは、道路上の特定区間に設置されたケーブルから電波を発信する仕組みのため、その看板がある範囲でしか受信できないという制約がありました。またケーブルの定期的な張り替えなど、メンテナンス上の課題も指摘されていました。
後継サービス「ドラコ」とは?

後継となるのが、スマートフォン向け音声アプリ「ドラコ」です。名称は「ドライブ(Drive)」と「コネクト(Connect)」を組み合わせた造語で、高速道路を利用するドライバーと道路情報・社会・人とのつながりを支える存在でありたいという想いが込められています。
「ドラコ」の主な特徴
ドラコは、走行位置や進行方向に応じて突発事象の手前で案内する「安全支援情報」や、IC手前で渋滞・天候を知らせる「道路交通情報」を提供します。さらに出発前に自宅などで使える「お出かけ前情報」、大雪などによる渋滞時に対応する「緊急エリア情報」といった機能も備えています。音声操作に対応するほか、英語・中国語・韓国語など多言語での情報提供も行います。
固定された場所でしか情報を受け取れなかった従来のハイウェイラジオと異なり、ドラコは「どこにいても、状況に合った情報を音声で届ける」サービスへと進化します。
いつから?
ドラコは、NEXCO東日本の中期経営計画(2026–2030)における「情報提供」分野の重要施策のひとつとして位置づけられています。2026年度に関東エリアから運用を開始し、2027年度以降に他エリアへも順次展開される予定です。