物流の「2024年問題」を背景に、高速道路での自動運転トラックの実用化に向けた動きが進んでいます。2026年に入ってからは、関東〜関西の高速道路本線 約500kmをドライバーの操作なしで走り切る実証が成功するなど、具体的な進展が相次ぎました。高速道路を日常的にお使いの皆様に関わる動きとして、2026年前半の主な出来事をまとめました。
⇒ 資料「首都高値上げ、貴社はいつから?」のダウンロードはこちら(無料)
【改定確定】 首都高値上げ、貴社はいつから?
- この資料でわかること
- ・確定した改定内容と車種別タイムライン
- ・企業への影響:どれくらいコストが増える?
- ・中型車以上の9ヶ月の猶予期間の使い方
- ・ETCコーポレートカードの割引…など
当組合の個人情報の取扱規程について同意される方のみ送信できます。
高速道路本線 約500kmを、ハンドル操作の介入ゼロで完走
自動運転トラックの開発・運行を手がける株式会社T2は、2026年3月31日、レベル2の自動運転トラックで高速道路本線 約500kmの完走に成功したと発表しました。自動運転トラックによる500kmにおよぶ長距離の本線完走は、国内で初めてとしています。
走行は2026年3月上旬に実施。東名高速道路の綾瀬スマートIC(神奈川県綾瀬市)から山陽自動車道の神戸西IC(兵庫県神戸市)までの本線を、ドライバーによる一時的なハンドル操作を一度も発生させることなく走り切りました。
今回の実証では、道路工事による車線閉鎖の標識やパイロンをセンサーで認識して車線変更する機能、速度制限標識を認識して加減速する機能、インターチェンジやジャンクションで合流してくる車両に減速して道を譲る機能などが搭載されたとしています。
ペット用品の幹線輸送で、実際の荷物を運ぶ実証も開始
2026年4月2日からは、ユニ・チャームプロダクツ、キユーソー流通システム(KRS)、T2の3社が、実際の商品を運ぶ幹線輸送の実証を開始しています。
運ぶのはユニ・チャームのペット用品で、区間はユニ・チャームプロダクツ関東物流センター(埼玉県)と関西物流センター(兵庫県)を結ぶ約500km。このうち東名高速道路の厚木ICから名神高速道路の吹田JCTまでの約430kmをレベル2自動運転で走行します。実証は2026年11月までに計4回、実施される予定です。
無人と有人を切り替える拠点「トランスゲート」を設置
T2は2026年4月24日、高速道路での無人運転と一般道での有人運転を切り替える拠点として、神奈川県綾瀬市に「トランスゲート綾瀬」、神戸市に「トランスゲート神戸西」を設置したと発表しました。物流事業者としては国内で初めてとしています。
想定されている運び方は、一般道はドライバーがトランスゲートまで運転し、高速道路の区間はトラックが無人で走行、到着先のトランスゲートで別のドライバーが乗り込んで最終目的地へ届けるというリレー方式です。長距離をドライバーが1人で走り続ける必要がなくなるため、拘束時間の課題への対応策としても注目されています。
2027年度のレベル4実現を目標に
T2は、高速道路という限られた条件のもとで運転手を必要としない「レベル4」の自動運転トラックによる幹線輸送サービスを、2027年度に実現することを目標に掲げています。今回の実証やトランスゲートの運用で得られたデータをもとに、開発を進めるとしています。
すぐに何かが変わる話ではありませんが、私たちが毎日走っている道で、こういうことが起きています。2027年、どうなっているでしょうか。
出典
【株式会社T2】自動運転トラックで国内初 関東ー関西500kmの高速道路で本線完走に成功(2026年3月31日)
【株式会社T2】ユニ・チャームとキユーソー流通システム、T2の3社 自動運転トラックによるペット商品の幹線輸送実証を開始(2026年4月2日)
【株式会社T2】自動運転トラックの無人/有人運転を切り替える拠点「トランスゲート」を神奈川と神戸に設置(2026年4月24日)