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ETCの各国導入状況

『ETC』・・・今や誰もが当たり前のように呼んでいる名称。

『ETC』とはいったい何なのでしょうか?

わたくし、ETCコーポレートカードをご提供させていただいている団体の職員としてふと疑問に思ったので調べてみました。

 

正式名称は『Electronic Toll Collection System』と呼ぶそうです。

これを直訳すると『電子式料金自動収受システム』だと・・・ん?? 要するに有料の高速道路を利用するにあたって、事前に搭載したETC車載器とETCカードを通じて、料金の支払いを現金ではなく、自動的に支払うことができるという画期的なシステムなんですって。

しかも当初は『後払い』という点も車載器普及に一役買っていたそうです。

今では当たり前のように聞こえますが、普及当初は現金での支払いをする人が殆どの中、法人などは、ハイウエイカードや高速券などを利用しており、いずれにしても『先払い』という選択肢しかありませんでした。

それがETC車載器の登場により後納システムというものが確立され、料金所付近の渋滞緩和と企業サポートにも大きく貢献できた素晴らしいシステムだったわけです。

 

さらに画期的な割引システムを導入することにより、ユーザー側の経費削減にも繋がり、地域経済の活性化への一翼となり、一気にニーズも高まり急速に普及されたわけです。

 

また、快適な運転と、環境保護にも繋がることから、世界中で導入されているシステムです。外国でのETC導入国数は33カ国存在するらしいです。

 

導入国は次の通りです。

 

【アジア】

日本、韓国、台湾、中国、香港、インド、シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド

 

中国や韓国では渋滞緩和を第一目的として導入し、課金を実施しているようです。一方で高速道路建設が一部でしか進んでいない国も多く、ETCの普及に差が出ている模様。

 

【欧州】

 

アイルランド、イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フランス、ベルギー、ポルトガル、ロシア

 

スイスやドイツは国内交通量の抑制を最大の目的として導入しており、重量貨物車両を対象として課金を実施しています。

ロンドンやストックホルムでは、都市部の渋滞緩和を図り都市部に入ってくる車両に対し課金を行っているそうです。

 

【米国】

 

北東部、フロリダ州、テキサス州、カリフォルニア州、ポートランド州、ワシントン州、プエルトリコ、フロリダ州、ジョージア州、デンバー州、ミネソタ州、サウスカロライナ州

 

北東部では、他国同様、渋滞緩和を目的として課金を実施しています。

またハイブリット車などの普及により、車両の燃費が良くなり、ガソリンの税収が減少したことにより、道路の維持管理費が不足に陥っている様子。

対策として走行距離税となるものを導入するかを検討しているようです。

 

こんな感じで各国の高速道路事情を調べてみると、どの国でも渋滞を緩和させることが最大の目的となっていることがわかりますし、高速道路の通行に対し課金を実施したり、高速道路に関連するものを課税対象とすることで如何に高速道路を維持運営していくか、という点が最も重要な課題となっているような気がします。

 

昨今、割引制度の内容がコロコロと変わりますが、こんな理由、あんな理由から、どの国も同じような悩みを抱えているんでしょうね。