最近、伺わせて頂く企業様から従来型のETC車載器とETC2.0車載器の違いは何と聞かれること多く、本日は、その違いについて書かせて頂きます。
まず大きな違いは、従来型のETC車載器は高速道路の料金支払いのみに特化していたのに対し、「ETC2.0」車載器ではカーナビやスマートフォン、
あるいは「ETC2.0」車載器の発話機能を通じ、渋滞回避支援や安全運転支援といった運転支援サービスが受けられることです。
これらの情報は、全国の高速道路および一般道路上約1600か所に設置されている「ITSスポット」と呼ばれる装置から、クルマに自動送信されます。
たとえば、目的地に渋滞がある場合、渋滞を回避するルート案内が提供されます。
また、カーナビなどに提供されている「VICS」(道路交通情報通信システム)の渋滞情報はこれまで、都道府県単位での情報しか受信できず、
都道府県をまたぐルート検索で目的地付近の渋滞情報が反映されないことがありました。
しかし、この「VICS」情報の伝達方法に「ITSスポット」が加わったことで、「ETC2.0」対応車には最大でおよそ1000kmぶんの道路交通情報が提供されるようになりました。
より広域な道路網のなかから最適なルートが割り出されるほか、渋滞回避ルートの簡易図、道路上から撮影した渋滞箇所の状況画像なども表示されます。
とても便利な機能ですね。
また、現在、高速道路で提供される「VICS」の渋滞情報はおもに、道路上に設置された旧来の2.4ギガヘルツ帯電波ビーコンと、「ITSスポット」を通じてクルマへと伝達されていますが、
前者については2022年3月いっぱいでサービスが終了する予定です。
VICSセンター(道路交通情報通信システムセンター)によると、「2022年4月以降」高速道路上では『ETC2.0』非対応のカーナビでは、VICSによる渋滞情報が表示されなくなるそうです。
次の違いは、高速道路の料金割引も変わってきます。
どういう事かと言いますと・・・
現在、「ETC2.0」車載器搭載車は、圏央道を約2割引きで利用できます。
たとえば平日の日中に神奈川県の海老名IC(神奈川県海老名市)から埼玉県の白岡菖蒲IC(埼玉県久喜市)まで圏央道を利用した場合の料金は、
通常料金で3070円、従来型ETC車載器でのご利用で2850円、「ETC2.0」車載器でのご利用で2590円と一回の走行で260円もお得になります。
そして、法人様に向けて発行されているETCコーポレートカードの割引率もかなり変わってきます。
従来型のETC車載器での割引率が
5,000円を超え、10,000円までの部分
割引率:10%
10,000円を超え、30,000円までの部分
割引率:20%
30,000円を超える部分
割引率:30%
に対して、「ETC2.0」車載器での割引率が
5,000円を超え、10,000円までの部分
割引率:20%
10,000円を超え、30,000円までの部分
割引率:30%
30,000円を超える部分
割引率:40%
とかなり変わってきます。
例えば、月に5万円高速道路のご利用がある場合、従来型の割引が10,500に対し、「ETC2.0」での割引は15,000円になります。
かなり変わってきます。
気になる、「ETC2.0」の費用ですが・・・
車載器の価格帯は、約2万円前後円から、4万円台中盤くらいセットアップ費用は、約3,000円、取り付け工賃は店によっても異なってきますが約5000円となっています。
ちなみに、法人様に向けたETCコーポレートカードですが、エヌ・ビー・シー協同組合からも発行出来ますので、
気になる企業様は「お問い合わせ資料請求」をクリック、または横に記載されている電話番号までお電話下さい。