ETCコーポレートカードにおける大口・多頻度割引の割引設定は、下記のように「3段階」に分かれていて、お車に搭載されている車載器が【従来型ETC】か【新型のETC2.0】かによって、それぞれの段階に設定されている割引率が違う事は皆さまご周知の事と思います。
① 5千円を超え、1万円までの部分
② 1万円を超え、3万円までの部分
③ 3万円を超える部分
ちなみに、A:【従来型ETC】 B:【新型のETC2.0】の割引率は下記の通りです。
A:【従来型ETC】
① 10%
② 20%
③ 30%
B:【新型のETC2.0】
① 20%
② 30%
③ 40%
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この【新型のETC2.0】の割引率はもともと2019年3月までの適用とされていましたが、その期間が延長されて2020年3月末までは割引率が適用される事となりました。
しかし、残念な事にこの割引率の適用は『事業用登録車両』のみが対象となる事になり、ETC2.0車載器の搭載で『自家用登録』の車両に関しましては平成31年3月31日をもって上記の割引は終了し、4月1日以降はA:【従来型ETC】と同じ割引率が適応される事となりました。
4月1日以降の割引率は変更となっておりますのでご注意下さいませ。
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では、ETCコーポレートカードのご利用者で『自家用登録』車両ではETC2.0をご購入するメリットが無いのか?と言うとそうではありません。
『自家用登録』の車両に対しても現在実施中のETC2.0のサービスについてご紹介します。
・圏央道の通行料金が割引になります
ETCコーポレートカードでは圏央道は割引の対象道路となっておりませんが、ETC2.0とETCコーポレートカードの組み合わせで圏央道を通行した場合は【従来型ETC】と同等の割引を受ける事ができます。
一般的な信販会社等が発行するETCカードで圏央道を走行した場合の割引は約2割引になります。
以下は、『事業用登録』『自家用登録』いずれの場合も適用になるサービスです。
・カーナビの約5倍の広範囲の道路事情を把握可能です
渋滞情報や事故情報をリアルタイムに近い状態で把握でき、道路情報に応じて進路を決める事が出来ます。
・多種の情報を音声でアナウンスします(アナウンス機能は機種によります)
落下物や障害物、カーブ先での渋滞末尾情報や積雪などの天候情報、トンネル内の渋滞情報に災害が起きた場合の道路状況などをドライバーに通知します。
さらに、高速道路から一般道の「道の駅」など休憩施設への一時退出を可能とする試行を、関越道の高崎玉村IC(群馬県高崎市)で開始しており今後はエリアを拡大する予定です。
・今後のサービスとして
渋滞回避等の目的で高速道路を一時退出し再度高速へ戻った場合などは、高速を降りずに利用した場合と同じ料金になります。
駐車場利用やフェリー乗車の際など、料金決済の簡素化に利用予定です。
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これからETC2.0の購入または切り替えや、ETCコーポレートカードの導入をお考えの企業様におかれましては、利用する道路やETCカードの種類によって割引の計算方法が異なりますので、お気軽に私たちエヌビーシー協同組合にお問い合わせくださいませ。
現在のご利用状況からよりベストなご利用方法をご提案させていただきます。