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あなたは持ち込んでませんよね?!「危険物積載」

皆さんが道路を走っているとこの標識をご覧になった事があるかと思いますが、今回は『危険物積載車両』に関するルールや内容、高速道路の通行禁止エリアなどについてご案内いたします。

 

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まず危険物積載車両の「危険物」とは、どのように定義されているかご存知でしょうか。

危険物を大きく分けると6つあります。

 

1 火薬物(テトラセンやニトログリセリンなど)
2 火薬物以外の爆発性物質(ニトロメタンなど)
3 毒物(塩化シアノゲンほか3品目)
4 劇物(クロルビクリン)
5 毒物・劇物以外の有毒性物質(二酸化窒素など)
6 水または空気と作用して発火性を有する物質(シランなど)

 

これら危険物が高速道路上に漏洩してしまった事で大惨事となった事例があります。

2008年、首都高速道路・北池袋近辺でタンクローリーが転倒し、大規模な火災事故が発生いたしました。

 

タンクローリーにはガソリンや軽油が積載されていたことで引火し、5時間以上にわたる消火作業が行われました。

幸いにして、この事故による死亡者はいませんでしたが、完全復旧まではおよそ2か月かかり、復旧工事費20億円(通行止めなどの道路規制に生じた人件費等を含めて45億円)が運送会社に請求されたとのこと。

危険物積載車両の火災事故としては、国内で最も影響力があったといえます。

 

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海外でも2018年8月にイタリア北部でタンクローリーが渋滞中の乗用車に衝突し、70名以上が重軽傷を負いました。運転手を含め2名の死亡事故となりました。

この車両もガソリンを積載して衝突したために引火してしまい、爆発よって高架下が陥没しました。

「危険物積載車両」の事故としては世界でも最大級といえます。

 

これらの事例を踏まえまして、「危険物積載車両」が事故を起こした場合、いかに高速道路利用者に対して悪影響を及ぼすかがお判りいただけたと思います。

 

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「危険物積載車両」による事故が発生したことを想定し、各道路会社は通行を禁止している道路が存在します。

 

ネクスコ管轄道路

 

・関越 関越トンネル 水上IC~湯澤IC
・アクアライン 東京湾アクアトンネル 浮島JCT~海ほたるPA
・中央恵那山トンネル 園原IC~中津川IC
・名二環名東トンネル・守山トンネル 引山IC~大森IC
・東海北陸道 飛騨清見IC~白川郷IC
・東海北陸道 五箇山IC~福光IC
・九州 肥後トンネル 八代IC~人吉IC
・九州 加久藤トンネル 人吉IC~えびのIC
・第二阪奈 阪奈トンネル 西石切IC~壱分IC
・関門トンネル

 

首都高速道路

 

・千代田トンネル 都心環状線、4号線 代官町IC~霞が関IC 三宅坂JCT~外苑IC
・羽田トンネル 1号羽田線 平和島IC~羽田IC
・八重洲トンネル 八重洲線 神田橋JCT~西銀座JCT
・桜木町トンネル 神奈川1号横羽線 みなとみらいIC~横浜IC
・川崎航路トンネル 湾岸線 川崎浮島JCT~東扇島IC
・多摩川トンネル 湾岸線 湾岸環八IC~川崎浮島JCT
・空港北トンネル 湾岸線 東海JCT~空港中央IC
・東京湾トンネル 湾岸線 有明JCT~大井JCT
・山手トンネル 中央環状線 熊野町JCT~大井JCT
・横浜北トンネル 神奈川7号横浜北線 新横浜IC~岸谷生麦IC

 

阪神高速道路

 

・神戸長田トンネル 阪神高速道路31号神戸山手線 湊川JCT~神戸長田IC
・新神戸トンネル 阪神高速32号新神戸トンネル 箕谷JCT~国道2号出口

以上の通行禁止エリアを確認して改めて私が感じたのは、首都高速にはかなりの規制があるという事と、復旧が困難な道路(海中トンネルなど)が多く存在しているということです。

 

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最後に、通行禁止区域として記載した高速道路の大半が、法人さま専用のETCコーポレートカードの割引対象道路となります。

 

走行上のルールや積載内容を正しく守れば高速道路を安全にご走行いただけたうえに、コーポレートカードでの大幅な割引が受けられますので、今後も安全走行にご協力ください。

 

また、コーポレートカードのご利用を希望される法人様は、弊組合のETCカードをぜひお役立てくださいませ。

詳しい内容は、弊組合までお問い合わせください。

 

※危険物積載車両通行禁止区域や危険物についてお伝えしておりますが、本コラムの内容に依存せず、各道路会社の危険物の定義・最新の走行可能場所等、積載条件を充分にご確認のうえご走行いただきますようお願いいたします。