国土交通省、ITSサービス高度化機構および高速道路会社6社から重大発表がありましたので、エヌ・ビー・シー協同組合でETCコーポレートカード・UCカードをご利用の組合員のみなさまにお知らせいたします。
”『2022年問題』のため、ETC車載器が使えなくなります」”
・・というのはかなり大づかみな話で、本当のところはすべてのETC車載器が使えなくなるわけではありませんのでご安心ください。
01 ETC車載器2022年問題!!さらに2030年問題発生!!
にわかに話題に上がり始めた2022年問題と2030年問題。
いったいなんなのでしょうか。
01-01 2022年問題とは?
2022年問題とはいったい何なのでしょうか。
簡単にいうと、2022年12月から電波に関する基準が変わるよー、という話です。
もう少し踏み込んで説明しますと、その変わる基準が「スプリアス発射」と呼ばれる不要発射の電波に関するもので、新しい基準を超えてスプリアスを射出する機械は2022年11月30日以降は使えなくなりますよー、ということです。
ETC車載器は、ETCレーンへの進入時に5.8GHz帯の電波で料金所と無線通信をして、料金清算に必要な情報をやりとりしています。
そのときにもスプリアスがでていますので、2022年12月からは新基準に対応したETC車載器を使用する必要があります。
もし新しい基準に対応していない、古い基準の車載器を使用していると電波法違反になってしまいます。
01-02 2022年問題の対象機種は?
では、どの機種が対象かというと、「2007年以前の技術基準適合証明・工事設計認証(旧スプリアス認証)を受け、製造されたETC車載器」になります。
といわれても、いつ買ったか、どんな規格の車載器だったか、きちんと覚えている方はそう多くはないのではないでしょうか。
そこで、その見分け方をご紹介!!
・・・といいたいところですが、国土交通省高速道路課によると、
”「規制対象か否かの判別は、商品の外観や車載器管理番号(車載器ごとにメーカーから付番された、車載器本体などに記載されている19桁の識別番号)からはできないので、2007年以前のETC車載器については個別にメーカーへ問い合わせてください」”
とのことです。
なんと、メーカーに聞かないとわからないとのことです!!
詳細をご案内できなくて申し訳ございません。
ただ、ETCが本格的に普及し始めた2002年11月以降はスプリアス発射の新基準に対応したETC車載器が主流になっていますので、該当する機種は意外と少ないかもしれません。
また、国土交通省高速道路課では、旧規格の機種も再測定により「再認証」することも進められているようです。
とはいえ、電波法違反になるかどうかドキドキしながら2022年12月を待つのも辛いので、ここはぜひメーカーへ問い合わせてスッキリしていただきたいと思います。
メーカーによってはホームページでの案内もあるようですのでご確認ください。
02 2030年問題勃発!?
それより問題なのが「2030年問題」です。
この問題につきましても、国土交通省およびITSサービス高度化機構、高速道路会社6社から2017年10月に発表されました。
02-01 2030年問題とは?
「2030年問題」とは、「2030年までにETCシステムのセキュリティ規格が変更され、古いタイプのETC車載器は使用できなくなる!?」という問題のことです。
セキュリティ規格の変更時期は「遅くとも2030年」ということになっていますが、もしもセキュリティに問題が発生した場合は変更時期が早まる可能性もあるとのことです。
02-02 2030年問題の対象機種は?
しかしご安心ください、こちらの規格の認識方法はちゃんと発表されております!!
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《買い替え不要な新規格◎》
- ・車載器管理番号が「1」から始まっている
- ・カード挿入口付近に「●●●」マークが印字されている
- ・ETC2.0車載器で「■」マークの印字がない
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《買い替えが必要な旧規格!》
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・車載器管理番号が「0」から始まっている。
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・カード挿入口付近に「■」マークが印字されている
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ここで注意が必要なのは、ETC2.0車載器を最近買ったから大丈夫だろうと思っているあなた!
ETC2.0車載器でも「■」マークが印字されている場合は旧規格ですのでお気を付けを!!
日進月歩の技術革新に呼応して、規格や規制がさらに変わっていくご時世です!
エヌ・ビー・シー協同組合は新しい情報を常にご案内していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。