現在、物流業界は深刻なドライバー不足。
特に大型車のドライバーは、圧倒的な人手不足となっています。
逆に考えると、大型トラックの運転ができれば、条件次第では有利な就職や転職も可能となるケースもあります。
そこで今回は、大型トラックの免許取得方法について解説していきます。
01 大型トラックの区分
まず最初に、大型トラックはどのように分類されているか見てみましょう。
大型トラックの区分 | |
全長 | 12メートル以内 |
全幅 | 2.5メートル以内 |
全高 | 3.8メートル以内 |
最大積載量 | 6.5トン以上 |
車両総重量 | 11トン以上 |
これらに該当するトラックを大型トラックとよびます。
02 大型トラックの免許
それでは、大型トラックを運転するために必要な運転免許について見ていきましょう。
02-01 必要な運転免許証
大型トラックの運転に必要な免許は、大型免許一種・または大型免許二種です。
二種とは、運賃を支払って乗車する客を運送するために必要な免許で、これがあれば路線バスや観光バスの運転も可能になります。
02-02 大型免許の取得条件
大型免許を取得するためにはいくつかの条件をクリアする必要があります。
- ①普通自動車、中型自動車、もしくは大型特殊の免許を取得していること
-
普通自動車や中型自動車と比べると、内輪差や死角、車幅などの関係で、運転に関しては難易度が高いといわれています。
そのため、上にあげた3つのどれかを取得している必要があります。
- ②免許取得後、3年以上経過していること
- 取得して3年以上経っていても、免停などの期間を差し引くと3年未満といった場合は該当しません。
資格を有している状態で3年以上経過している必要があります。
- ③免許取得日に満21歳以上であること
- 免許取得日が21歳以上であれば問題がないので、20歳で教習所に通うことは問題ありません。
ただし、仮免許申請時には21歳になっている必要があります。
- ④安全運転可能な視力
- 両目で0.8以上、片目で0.5以上(眼鏡やコンタクトレンズで矯正化)が必要です。
両目0.7以上、片目で0.3以上で取得可能な普通免許よりも条件が厳しくなっています。
- ⑤深視力検査で、3回行う検査結果の平均誤差が2.0センチメートル以内
- ⑥交通信号機の3色が識別できる程度の色覚
- ⑦10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること
02-03 免許取得にかかる費用
大型免許を取得するためには、一般的には自動車教習所に通うケースがほとんどです。
すでに述べたように、普通自動車か中型、または大型特殊の免許を取得している必要がありますが、その免許の種類によって教習所の費用も変わってきます。
教習所によって金額の上下はありますが、おおむね以下のようになるようです。
取得している免許の種類 | 教習所の費用 |
オートマ限定の場合 | 30万円~45万円 |
マニュアル車の場合 | 25万円~40万円 |
これに加えて、別途受験料と免許証交付料が必要になります。
試験場での一発受験の場合、試験場によって若干料金が変わってきますが、概ね40,000円前後といったところです。
見事に一発合格!といけばいいですが、何度も何度も受験しなおす可能性もありますので、どちらを選ぶかはあなた次第、といったところでしょうか。
02-04 大型免許の取得で利用できる補助金・助成金
大型免許を取得する際、以下の2つの制度を利用すると助成を受けられる場合があります。
- 人材開発支援助成金(若年人材育成訓練)
- 対象となる労働者の主な要件は、雇用保険の適用事業所と雇用契約を締結してから5年以内、かつ年齢が35歳未満と定められています。
- 【厚生労働省:人材支援助成金】
- 教育訓練給付制度
- 雇用の安定化、再就職の促進を目的とする雇用保険の給付制度です。
- 【厚生労働省:教育訓練給付制度】
03 取れるなら取っておきたい大型免許
大型免許を取得することで職業選択の幅がひろがりますし、何より新たなことにチャレンジすることは生活を豊かにします。
機会があればぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
大型車両が高速道路を走る際には、経費削減も同時に考えなければなりません。
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