以前、ナンバープレートの意味について詳しく説明した記事をアップしましたが、ところで緑ナンバーと白ナンバーは、いったい何がどう違うか皆さんご存じでしょうか。
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今回は、緑ナンバーと白ナンバーの違いを詳しくご紹介いたします。
01 【表で分かる】緑ナンバーと白ナンバーの違い
分類方法 | 緑ナンバー | 白ナンバー |
運搬物の所有者 | 他社 | 自社 |
運搬費用 | 有償 | 無償 |
緑ナンバーと白ナンバーの違いは、この表の通りです!
・・・といってもさすがにこれだけでは分かり辛いので、もう少し細かく見ていきましょう。
02 ナンバーの色の違いは「事業用」か「自家用」か
一般的に緑ナンバーというとトラックとかバス、タクシーなどをイメージされるかと思います。 でも、白ナンバーのトラックも見かけるし・・・何が違うんだろうと疑問にも思います。
結論から申し上げますと、その違いは『トラックの用途』です。
緑ナンバートラックと白ナンバートラックの違いは「事業用」か「自家用」か、ということになります。
事業用となる緑ナンバーは、他社の荷物を運賃を貰って運ぶトラックや人を載せて送迎するバス、タクシーなどで、「営業ナンバー」や「青ナンバー」と呼ばれることもあります。
それに対して、自家用となる白ナンバーは、自社の製品や貨物を運ぶ車両となります。
03 ナンバーの色の違いは「運搬物の所有者がだれ」か
なるほど、つまりはお金を貰って運ぶのか、自分の製品を運ぶのかの違いという事ですね。 すると、白ナンバーの産廃業者のダンプなどは、なぜ白ナンバーなのでしょうか??
産廃物をお金を貰って運んでますよね?さらに、産廃業者の車両も緑ナンバーだったり、白ナンバーだったりもします。
この疑問を解く方法として、「運搬物の所有権」に注目してみたいと思います。
04 産廃物は誰のもの?
まず白ナンバーは自社の製品を運ぶので、運搬物の所有権は自分にあります。なので、運送事業にあたりません。
そして緑ナンバーの場合は他社の荷物を運ぶわけですから、運搬物の所有権は自分にはありません。
では、産廃業者の場合を考えてみましょう。 一般的にゴミ捨て場に捨てられる産廃物は「無主物(所有者がいない状態)」になるので、運搬物は誰のものでもなく、お金を貰って運んでも運送事業法違反にはなりません。それが産廃業者の車両に白ナンバーが多い理由です。
ただし、建設業者については、産廃のみならず、建設資材(価値の有る物)も運搬する事が考えられる為、一般的に緑ナンバーを取得しているの企業もある為、白ナンバーと緑ナンバーが混在しているのが現状です。
05 まとめ
いかがでしたか。街を走る車には必ずついているナンバープレート。何気なく見ていましたが、色の違いにはこのような意味があったのですね。
たまには歩みを緩めて街中の車両をゆっくり眺めてみると、何か新しい発見があるかも知れません。