NEXCO東日本・中日本・西日本の3社は「高速道路の深夜割引について大きな見直しを行う」と発表しました。
この見直しは、2024年度末から実施される予定です。
具体的にどんな変更があるのか見ていきましょう
深夜割引見直し①~割引計算方法が変更
これまでの料金所通過時間に基づく割引から、ETC無線通信専用アンテナで収集した走行データをもとに割引額を計算する方式に変更されます。これにより、割引対象となる走行距離が正確に把握できるようになります。
また割引の時間帯が、現行の0時~翌朝4時から、22時から翌5時までの時間帯に対象が広がります。
深夜割引見直し②~割引適用時間の走行距離に上限制定
速度超過などの無謀な運転を抑制するために、割引対象距離には上限が設けられます。
割引額を増やすための危険な運転を防止するために、速度が規制されるイメージです。
深夜割引見直し③~激変緩和措置の実施
長距離走行の割引負担増や新たな交通集中を防ぐため、割引見直し運用開始後も一定期間(現段階では5年程度の予定)、特別措置が適用されます。
深夜割引見直し④~後日還元型に変更
現在の即時割引から、ETCマイレージサービスやETCコーポレートカードを使った後日還元型に変更されます。これにより、割引額の計算と還元に少し時間がかかるようになりますが、しっかり還元されます。
深夜割引見直し⑤~長距離逓減性の拡充
400km以上の長距離走行に対する長距離逓減制の拡充が行われます。
これにより、長距離利用者の料金負担が軽減されます。
まとめ
深夜割引の見直しは、割引適用のための渋滞等の緩和や無謀な運転を抑制するために施行されます。状況の改善が期待される一方で、制度が新しくなることへの様々な対応も求められます。
制度が施行される前にしっかりと準備を進め、最適な運行計画策定をお心掛けください。
【NEXCO東日本:高速道路の深夜割引見直しの内容について~令和6年度末頃の運用開始予定~】
【国土交通省:高速道路の深夜割引の見直しについて】