いまや高速道路を利用する人の9割以上がETCを使っており、料金所の通過は非常にスマートになりました。
以前はよく見かけた料金所での渋滞も最近ではほとんど見かけなくなりましたし、料金所手前であわてて財布を探す必要もなくなり、車内に小銭をばらまく(!)ということもなくなりました。
しかし便利になった反面、うっかりミスでETCレーンを未払いで通過してしまうというケースが後を絶たないそうです。
今回は、うっかりETCレーンを未払いで通過してしまった時の対処法をご案内します。
01 料金を未払いで通過してしまった時の対処法
ETCレーンを通過したときに、
- ・車載器からエラー音が鳴っていた
- ・ETCレーンのバーが開かなかったが通過した
- ・料金所の路側表示機が「停車」となっていたが通過した(通常は「ETC」表記)
このような状態だった場合は、料金が未払いであった可能性があります。
道路の安全な場所に停車し、以下の内容を可能な限り確認いただき、各道路会社のお客様センターへご連絡ください。
- 1、お客さまのお名前、ご連絡先
- 2、ETCカード番号・有効期限
- 3、ご通行日
- 4、ご通行された入口料金所、出口それぞれの通過時刻(料金所は上り又は下り、東行き又は西行き、など)
- 5、ご通行された料金所のレーン種別(「専用」「混在」「右から何番目のレーン」等)
- 6、車両番号、車種、車名、車両の色
- 【NEXCO東日本お客様センター】ナビダイヤル:0570-024-024 または:03-5308-2424
- 【NEXCO中日本お客様センター】フリーダイヤル:0120-922-229 (有料):052-223-0333
- 【NEXCO西日本お客様センター】フリーダイヤル:0120-924-863 (有料):06-6876-9031
- 【首都高お客様センター】03-6667-5855
- 【阪神高速お客様センター】06-6576-1484
- 【本四高速お客様センター】078-291-1033
02 ETC料金未払いの原因は・・うっかり?


ETC料金未払いにいたる原因は、ほとんどがETCカードに関するうっかりミスです。
ETCカードの期限切れ、ETC車載器への挿し忘れ、そして車載器の不具合など、うっかりミスや機械の故障が原因となっています。
ETCカードは期限が切れる前にカード会社から新しいカードが届きますので、忘れずに差し替えておきましょう。
また最近ではカードの挿し忘れや期限切れを音声で知らせてくれる車載器もありますのが、機械に不具合がでていることもあるかもしれませんので、時々は自分自身で確認しておきましょう。
03 中には悪質なケースも!


料金未払いの中には、ドライバーのうっかりミスではなく確信犯的にゲートを通過する悪質なケースもあります。
- ・料金所のバーを破損しながらの強行突破
- ・普通車など通行料金の安い車両でセットアップされた車載器をトラックなどに載せ替えて通行
そのほか様々ありますが、意図的にETCレーンを不正通行しようとした場合、2倍の料金を請求されることもあります。
また、料金を不正に踏み倒そうとすると、本来の料金の2倍の支払い義務が生じるだけではなく、支払が遅れれば延滞金も発生します。
悪質な場合には、特措法の第59条にもとづいて刑事罰も合わせて受けることになり、30万円以下の罰金が課されるケースもあります。
04 安全に適切に
ETCシステムによって便利に通行できるようになりましたが、通行料金が適切に支払われなければ維持をすることが難しくなります。
不正通行はもってのほかですが、日頃からうっかりミスにご注意いただき、安全運転をお心掛けください。