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【首都高通行止め】どうして雪に弱い?

2024年2月5日、首都高は降雪による事故を防止するため、路線の一部を2月6日まで通行止めにすると発表しました。
しかし復旧には時間がかかり、全線の通行止め解除は翌7日の16時半までずれ込みました。

首都高は他の高速道路よりも復旧に時間がかかるといわれています。何が原因なのでしょうか。

01 首都高の除雪に時間がかかる理由

首都高の除雪作業に時間が掛かる理由は大きく分けて2つあります。

01-01 雪が解けにくい構造

首都高は1962年に京橋・芝浦間が開通し、現在は300kmを超える道路網です。
高度成長期の中で発展してきましたが、後発の建造物ということもあり、ほとんどが高架で建設されています。

そのため地熱による雪解けが期待できず、雪が残りやすい構造となっています。

01-02 雪の置き場所がない

首都高はその名の通り、東京の都心部を走る高速道路です。
その地理的要因により、例えば地方部を走る高速道路のように道路上の雪を路肩に排雪することが難しくなっています。

また道路の大きさも限られており路肩の幅が限定されているため、一時的に雪を置いておくことができず、ダンプなどで物理的に別の場所に運ぶ必要があります。

こういった理由のため、首都高は除雪に時間がかかるといわれています。

02 近年は高速道路と並走する一般道も通行止めに

以前は、高速道路は通行止めの措置をとっても、並走する一般道は通行に制限をかけないという「どちらかは一方は通行できる」という方針がとられていました。
どちらかが通行できることで流通を止めないという対応でしたが、2020年の新潟・関越道での積雪による大規模な立ち往生をきっかけに、雪による通行止めの場合は「高速道路も一般道も両方とも通行止めにする」という方針となりました。

そのため今回の降雪でも、高速道路と共に一般道も通行止めの措置がとられる箇所が多くありました。
不便にはなりますが、長距離・長時間の立ち往生を防ぐためには致し方ない措置といえます。

03 まとめ

今回の首都高の閉鎖は、解除まで予定よりも時間がかかりましたが、通行止めの措置で立ち往生の危険を回避できたということで、概ね安全対策のための仕方のない措置と捉えられています。

雪の季節に走行する際は、天気予報をしっかり確認し、スタッドレスタイヤなどの雪対策をしっかり行ない、いつも以上に安全運転をお心掛けください。

首都高速:首都高速道路における2024年大雪時の対応策について