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新東名建設中区間で路車協調実証実験を実施します

NEXCO中日本では路車間通信(車両とインフラ設備の無線通信)を活用した路車協調実証実験が実施されています。

便利な未来がすぐそこまで近づいています。

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路車協調とは?

「路車協調」とは、非常に簡単にいうと、道路と車から発信される情報をもとに車の自動運転をも可能とするレベルまで安全性を高めていこうとする考え方や技術のことです。

これまでも、渋滞情報や事故情報などを受信して安全運転に活用してきましたが、近年になって大容量の無線通信が可能となったことや情報処理の速度が向上したことなどから、道路と車双方から発信される情報を利用し、更に安全で便利な走行が可能となってきています。

この技術を活かした先には自動運転が待っており、その未来へ向けて官民を挙げて様々な取り組みが行われていますが、今回行われる路車協調実証実験も、その未来へ向けた一つの取り組みとなります。

新東名高速における路車協調実証実験の概要

今回の実験は、国土交通省、国土技術政策総合研究所、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、NEXCO総研が連携し、E1A新東名高速道路(新東名)の建設中区間を実験フィールドとして実施されます。

実験の参加企業

全10企業・団体(沖電気工業、KDDI、交通総合研究所、ソフトバンク、名古屋電気工業、日本電気、富士通、古河電気工業、三菱重工機械システム、三菱電機)

実施期間

2024年5月13日(月)から7月末まで(約3ヵ月間)

実施区間

【E1A新東名】新秦野インターチェンジ~新御殿場インターチェンジ間の、建設中区間を利用して実施。

実験の主な内容

10件のユースケースに対して23件の実証実験

・主なユースケース

  • ①車のセンサーにより検知した「前方の障害情報」「区画線のかすれ・剥離」などを後続車に通知する。
  • ②道路側の監視カメラで把握した「落下物・事故など」を後続車へ通知する。
  • ③道路側のアンテナで「車のブレーキやワイパーの作動情報」を収集・分析し、「気象や路面の状況変化」を後続車に通知する。
  • ④自動運転機能の故障などにより「路肩に緊急停止した車両を遠隔操作によって最寄りのICやSAへ誘導」する。
  • ⑤交通状況をリアルタイムで把握し、「最適なルート」「最適な車線・速度・車間」を後続車に通知する。

など。

まとめ

自動運転の未来に向けて、国土交通省では路車協調実証実験に参加する自治体を募集しており、参加を申し出た自治体では、民間企業も参加して実験が行われています。

ドライバー不足は運送業界に限らず日本全体の問題ですが、近い将来、自動運転技術がこの問題を解決する手段のひとつになるかもしれませんね。

NEXCO中日本ニュースリリース