阪神高速道路株式会社は、阪神高速14号松原線(喜連瓜破~三宅間)の改修工事が当初の予定よりも約3ヵ月早まり、2024年12月中旬に完了予定であると発表しました。
工期短縮に成功した理由
松原線喜連瓜破~三宅間の工事完了は、もともとは2025年3月末を予定していましたが、約3ヵ月の工期短縮に成功した理由には、主に以下の3点が挙げられます。
- 撤去工法の変更
- 仮設桁をクレーンで直接敷設する方法に変更したことで、作業効率が向上しました。また架設桁の撤去作業では上下線を一括で引き戻して解体する手法に改良し、重機の配置を最適化しました。
- 夜間作業の実施
- ダイヤモンドワイヤーソーなどの低騒音工法や防音資材を活用したことで、夜間作業を可能にし、作業時間を長く取れるようになりました。
- 新設橋桁の一括架設
- 新設の橋桁は、当初の計画では多軸台車を使い数日にわたって設置する予定でしたが、クレーンを用いて1夜間で一括架設する方法に切り替えました。これにより工期が大幅に短縮されました。
今回の工事の概要
今回の工事では、供用から約40年たった橋を取り換えるだけでなく、当時一般的であった橋の中央付近にヒンジ部を設ける構造から、長期の耐久性が確保できる鋼製連続桁に架け変わります。また工期中に一般道の通行に影響を及ぼさないよう、架設桁を用いて既存橋梁の宮中撤去など、世界発の試みもなされています。