高速道路の料金支払いをETCカードやETCコーポレートカードでおこなうにはETC車載器が必要です。
しかし、ETC車載器が搭載されているだけではまだETCカードは使えません。
ETCを使うためには、ETC車載器のセットアップが必要です。
01 ETC車載器のセットアップとは
ETC車載器のセットアップとは、ETC車載器に車両情報を入力して組み込む作業です。
ETC車載器はレーン進入時に5.8GHz帯の電波で無線通信をして料金精算に必要な情報をやりとりしていますが、車種情報が分からなければETCレーンを通過しても料金の算出ができません。
セットアップをすることで、通過した車種を正確に特定し、正しい通行料金の精算がなされるようになるのです。
02 ETC車載器の再セットアップとは
ETC車載器の再セットアップとは、車両情報に変更があった場合に改めてETC車載器に車両情報を入力することです。
ETC車載器に入力されている情報が実際に車載器を搭載している車の情報と一致していない場合、再セットアップをする必要があります。
03 再セットアップが必要なケース
ETC車載器の再セットアップが必要なケースとして、以下のようなものがあります。
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1、ナンバープレートを変更した場合
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2、けん引可能な構造に改造した場合
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3、ETC車載器付きの中古車を購入・譲り受けた場合
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4、ETC車載器を他の車両に付け替えた場合
03-01 ナンバープレートを変更した場合
ナンバープレートの交換と聞いてもピンとこないかもしれませんが、例えばご当地ナンバーに変更した場合などは再セットアップが必要です。
また、乗用車から貨物などへ用途変更した場合にもやはり再セットアップをする必要があります。
03-02 けん引可能な構造に改造した場合
ETC車載器には搭載されている車の車両情報がはいっていますが、たとえばボートトレーラーなどをつけてけん引可能な車両に変更すると、車載器に入力されている情報と現状が変わってきます。
ETC車載器の情報と、実際の車両の状況が違うということで、ETCレーンの開閉バーが開かなくなる恐れがあります。
03-03 ETC車載器付きの中古車を購入・譲り受けた場合
ETC車載器付きの中古車は、セットアップ情報が前の持ち主のままの可能性があります。
中古車を譲り受けたときは、ETC車載器の再セットアップをおこないましょう。
中古車を店舗で購入したときも、セットアップ情報を確認しましょう。
03-04 ETC車載器を他の車両に付け替えた場合
セットアップ済のETC車載器を別の車両に付け替えた場合も、登録してある車両情報と設置する車両とが変わりますので、再セットアップが必要になります。
【ひとくちメモ】
『ETC車載器のセットアップ』という言葉だけを聞くと、車に車載器を取り付けること、という風に感じてしまうこともありますが、『セットアップ』と『付け替え』は別の作業です。
04 ETC車載器の情報と車両情報が違う場合
ETC車載器にセットアップされた車両情報と、設置された実際の車の情報が違う場合はどうなるでしょうか。
ETCシステム利用規程に反した利用とみなされ、以下のようなペナルティが発生する場合があります。
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・ETCレーンの開閉バーが開かないことも!
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・適切な割引が受けられないことも!
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・【悪質とみなされたときは】不正通行車両とみなされることも!
悪質とみなされた場合、特措法第59条に基づき、30万円以下の罰金がかかることもあります。
再セットアップが必要な場合は、しっかり忘れずに再セットアップをおこなうようにしてください。
05 ETC車載器の再セットアップをするには?
ETC車載器には、ETCの不正利用を防止するため、車両情報を暗号処理するなど高度なセキュリティ処理が施されています。
そのためETC車載器のセットアップをするには、高度なセキュリティ処理が可能な登録店でおこなう必要があります。
必ず正規のETC登録店でセットアップをおこなってください。
06 ETC車載器の再セットアップはエヌ・ビー・シー協同組合まで
エヌ・ビー・シー協同組合でも、組合員のみなさまのETC車載器再セットアップをおこなっています。
通常のETCに加え、ETC2.0車載器の再セットアップもおこなっていますので、ダウンロードページから必要書類にご記入の上、組合本部までお送りください。
また、通常のETCカードをご利用で経費が気になる事業主さま、もっと経費削減したい事業主さま、ご相談いただけましたら最適なご提案をさしあげますので、お気軽にお問い合わせください。