今回はETCコーポレートカードの特性とUCカードの違いについてご案内します。
まず、コーポレートカードとは
旧道路公団(以下.NEXCO)から発行している高速料金に特化したETCカードになります。
元々は物流関係を始め、観光業などの大口に利用される企業様に向け発行され、
近年では高速道路を利用される様々な企業様が導入しており、
その多くはその割引額による「高速料金の経費削減」になります。
NEXCO殿独自の割引率(以下.大口多頻度割引)で、
ご利用金額ごとに段階的に割引率を係数として掛け、その合算額が「割引額」となり、
一般的なETCカード(マイレージタイプ)と比較すると、
UCカードの割引還元率が約10%弱に対して、
ETCコーポレートカードは約20%~約30%前後の割引還元率ですので、
数字としての費用対効果は一目瞭然です。
現状、高速道路のご利用の多くの企業様がETCコーポレートカードを導入されております。
イメージとして50,000円割引対象道路利用時10.500円の単月割引になります。
下記記載の要件を満たす企業様はこの機会に是非、導入をご検討下さい。
次にETCコーポレートカードの特性についてですが、
要約すると下記の通りです。
a)登録した車輌とETCコーポレートカードが紐付けされる(車輌固定)
b)車検証名義がご登録される法人様名義である事(法人名義)
(※個人事業主の方も別途書類により、発行できる場合あり)
c)NEXCO殿管轄道路を30,000円(月間/1台)以上のご利用があること(高額利用)
d)セットアップ車輌であること(車載器が登録されていること)
上記の諸条件をパスする事でETCコーポレートカード発行定義の要件を満たしますが、
割引額(高速料金のコスト削減)を鑑みながらも
a)~ d)の部分で懸念される企業様もいらっしゃるのも実情です。
特に企業様が運用上、二の足を踏むのが「車輌固定」です。
「使い回しが効いた方が楽だ」
「登録車輌以外で使用できない縛りが面倒」
デメリットの一側面でお声掛け頂くこともしばしばです。
ただ、その手間を差し引ても、コーポレートカード導入の企業様が
全国に多数いらっしゃることは各企業様の経費削減に対するニーズの高さを表しています。
次にUCカードについてご説明します。
組合発行のUCカードは一般的なETCカードと同様で、
ご走行に応じて、マイレージポイントを付与し、
それによりポイントを無料走行ポイントとして相殺します。
イメージとして50,000円ご利用時に5,000円ポイントが発生し、
それが割引になるようなイメージです。
先程のコーポレートカードとは特性等が異なりますので、
下記をご確認下さい。
a)セットアップ車輌1台で車輌4台分が登録可能
b)どの車両でご利用されても、使い回しがきくので、レンタカー等にも利用可能
c)金額や法人名義の縛りはない
また、時間帯等の別途割引も付与されますので、
マイレージ登録せず、ETC定価料金でご走行されるよりは断然お得です。
・平日朝夕割引(6時~9時 / 17時~20時)30% or 50%
・休日割引 (軽・自動二輪 / 普通車) 30%
・深夜割引 (0時~4時) 30%
※上記に時間帯割引等に関しては先にご説明した
ETCコーポレートカードも同様に付与されますので、ご安心下さい。
今後も東京五輪の経済波及効果も踏まえ、
高速道路をご利用の企業様は増えていき、
それに伴う各企業様の経費削減は目下の課題であると言えますが、
弊組合にて、その一端のお手伝いが出来れば、幸いでございます。